今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

令和六年 龍田大社例大祭併せ龍歳大祭 宮司挨拶

初めに 今春能登半島大地震にて被災されました多くの方々には 心からお見舞い申し上げますとともに 早期救援ご復興を 只々お祈り申し上げます。
 令和六年度初めての大祭 先ず以て、聖寿の万歳を寿ぎ奉り、ご皇室の御安泰と我が国は元より 地球そして 惟神大宇宙の安寧を お祈り申し上げます。
 本日ここに、龍田大社例大祭併せ龍歳大祭斎行にあたり ご来賓各位をお迎えし 多数の皆様方ご参列の元厳粛且つ盛大裡のうちに祭典を斎行致し 本日ご参列の皆様方は元より 世界各地の多くの皆様方と共に 天下泰平の祈り合わせをでき得ました事は 大神様のご加護は元より 皆様方の篤き敬神の念によるものと 深く感謝申し上げますと同時に 春・夏・秋の当社三大大祭を清き水の流れる如くに斎行するためには 欠くべからざる 岩瀬の杜の瀧祭を昨日 地元高山地区自治会の皆様方のお力添えを頂き 無事斎行出来ました事 この場にて重ねて厚くお礼申し上げます。
 令和二年 神楽殿修復工事完工後すぐさま取り進めておりました 龍田大社創始以来初めての第一回式年大造営事業はおよそ三千人の方々の篤きお心寄せを頂き 大鳥居修復・ご本殿檜皮葺き替え工事を無事完工致し 昨年十二月一日 本殿正遷座祭 翌二日 畏き辺りより ご幣帛を賜り奉祝奉幣祭を修めさせて頂きました事を ご報告申し上げますと共に 温かいご支援お力添えを頂きました皆様方に対しまして 衷心より深く感謝申し上げます。
 さて 境内の桜は 冬の寒さをじっと耐え忍び 本日の例大祭に合わせるように 見事に 満開であります。しかし 冬の寒さをじっと耐え忍ぶとは 人間目線であり 桜に心を添わせますと 耐え忍ぶどころか この上なく前向きに 来るべき春に向かって 天水を得るべく地中でグングン根を張り続け 今日に至っております。
 この様に この上なく前向きな精神は 古来我が国 日本民族のやまと心でありその根底には 森羅万象泰平の祈りがあります。そしてこの祈りは 結果を意識するものではなく 周りの評価に翻弄されるものでもなく ただ只管に祈り続けることのみが肝要であります。
皆様方には 何卒今後とも日々の感謝と一日一度 森羅万象泰平の祈り合わせに お心寄せ賜り 気の流れを司り給う風の神さまをしかとお感じ頂きながら 今年も より一層お元気に心豊かな一年をお過ごしくださいます様お祈り申し上げまして お礼のご挨拶といたします。  

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