今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

令和2年8月の講和 『ありがたい気波霊(けはひ)で』

 この度の 豪雨による被災地の皆様方には 心から お見舞い申し上げますと共に 1日も早い復旧復興をお祈り申し上げます。
 更には 新型コロナウイルス早期終息のために 日夜命がけで 携わっておられます全ての方々に 敬意と感謝を 申し上げます。
 何の変化もない 平凡な ごく平凡な日常が 真にありがたいことであると常々申しております。皆様方が 当社の鳥居をくぐられ 境内に一歩踏み入れた瞬間 心地よいとお感じになるのは 鳥居の中は 非日常の時空間だからであります。また 現在 皆様方のご生活も コロナのお陰で 非日常の時空間にあります。同じ 非日常の時空間でありながら 感じるものが 全く異なるのは なぜだかご存じでしょうか?そこには 気配の違いが あります。
 気配(けはひ)とは 気の流れであり 『気波霊』であります。ご神気溢れる清らかな気波霊が ご神域であります。一方 現在の日常社会は コロナという生き物に 人々は肉体のみならず 心までも脅かされ やるせない想いから不満不安の 負の気波霊に包まれております。
 しかし今や日本は 被災地で酷暑の中 命がけで復旧復興に力を致す方々 或いは 命がけでコロナ終息のために 従事している方々がおいでになる一方で 何もすることができないと 不平不満を申される方々がいらっしゃる。
 ここに 何かおかしいとは お感じになりませんか?自然界の生き物であるコロナを敵視して 不平不満の気波霊のあるうちは コロナの終息など ありえないのであります。これこそが 自然界の仕組みなのであります。コロナや自然界の所作は 今まさに人間に 平凡な日常生活がどれほどありがたいかに 気づかせてくれる存在であります。
 皆様方には この現状をも ありがたいと感じながら 『風』即ち龍田のご神気を感じ頂かれまして コロナ終息のためにも ありがたい気波霊をお出しになりつつ 心身ともにお健やかにお過ごしくださいます様 お祈り申し上げます。

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