今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

令和元年5月の講話 『 令和元年 奉祝の真 』

 令和元年の朝をおめでたく お迎えさせて頂けた事に、只々感謝申し上げますとともに、 新天皇陛下御即位にあたり 奉祝の真をお捧げ申し上げ、皇室の御安泰と国家の隆昌そして 地球の安寧、宇宙の平和を お祈り申し上げます。
 愈々 本日より令和の御代が始まります。言わば新しい時代の移り変わりでありますが 斯様な時にこそ 決して変えてはいけない 守り伝えて行かねばならないものがございます。それは 今年の 風の言霊 心深くいつくしみ思いやるという意味の「仁慈」の精神であります。この精神は 常に大自然との共生 つまり 日常八百万の神さまの ご存在ご守護を感じながら ご歴代天皇が三種の神器の勾玉の精神として 代々受け継がれ 守り そして伝えてこられた 我が国の精神であり 大自然の恩恵に 生かされているという 日本人の心であります。同様に 元号も 日本固有の大切な制度文化であり 天皇陛下を中心に 国民がその時代を共に生き 我が国が一つであるという 深い意味が込められています。
 我が国には 古来 四季折々の伝統行事 文化がございます。取り分け神社では 季節季節に応じた お祭りが行われて参りました。そして お祭りを通して 日本人の心を大切にせよとの 先人たちの 想い 祈りが込められ 今日に伝えられて参りました。昔から 伝わってきた事を そのまま受け取る。どれだけ時代が変わろうとも 妥協せず 諦めず ぶれず それを そのまま あたりまえを あたりまえに 次の時代へと 伝える。神道は 昔から伝わる やまと心を大切に抱きながら 日本人が歩むべき道を示すものと言えるのです。元めを元とし 本を本とする。五月一日より 愈々 令和の御代。当社では日本古来の やまと心を大切に 今年も一年 お祭りを斎行致して参る所存でございます。皆様方には 龍田の大神さまのご加護の元 何卒 今後とも 温かいご理解の上 諸祭儀に ご参列・ご参加賜ります様お願い申し上げます。  

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