今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

令和4年8月の講和 『人はありがとうと言って生まれて来る』

 人がこの世に生れてくる時 第一声を「あ~」と言って生まれて参ります。この「あ」は【天・解放】を表す言霊です。ではなぜ 「あ」と言って生まれて来るのか。恐らく 『ありがとう』の「あ」であると感じます。ありがとうは 【天地の恵みに感謝する】という言霊であり 天地の使命を帯びて産み出された感謝の心で生まれて来るので「あ」なのです。つまり 全ての人の心の根底は ありがとうで出来ており 生き方そのものが ありがとうなのです。
 コロナを迎えて3度目の夏 捉え方も変容して参りました。そして 海外の情勢も不安定 しかも 国内でも 痛ましい事件 事故など様々な事象に取り囲まれ ともすれば それらに惑わされがちであり そのことのみに執着しますと 心がすさんでまいります。だからこそ今 ありがとうの言霊は 日常の生活において とても 尊く 大切であります。
 先人は 行き詰れば 初心に立ち返れ とよく申されます。では人の初心はと申しますと これは この世に生れ出た瞬間であり これを 元の気 つまり 元気と言い ありがとうが 元の気という事になります。ですから もし皆様方が 何かに行き詰った時 素直に 謙虚に 『ありがとう』とつぶやいてみてください。必ず道が開けます。
 今月は 特に暑いですが 夏は昔から暑いと決まっております。暑い時には 暑い時の過ごし方を 先人が 智恵として残してくれてます。その知恵を学びつつ 現代風にアレンジしながら 今月は 特に ありがとうの気持ちで お過ごしくださいますならば 体気の流れは 快調になり お元気にお過ごし頂けると 確信します。

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