今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

令和4年3月の講和 『平和を祈る』

 コロナが流行して 良し悪しは別として早2年。地球上の全人類が コロナを通じて 心を1つにできる 良き機会を得たにも拘わらず この度の ロシア・ウクライナの交戦は 争いは世の常とは申せ 非常に悲しく 痛ましいことであります。この事象を 対岸の火事と見るか否か 夫々の価値観に委ねるところであります。
 世界の宗教には 大方 「教」という文字が付いておりますが 神道には 『道』という文字が付いております。神代の時代 神さま方の営みをそのまま戴きながら 日常生活に生かしつつ 後世に伝え 歩んで行く道が 神道であります。言い換えれば 日本人が 歩むべき道こそが 神道であり 世界中で唱えられている宗教の概念の枠には 納まりきれないのであります。
 今 世界中の世論は ロシア批難が多数を占めるいるように感じます。しかし 現実問題として 戦火に慄き 怯え 苦しんでいる 人々がいます。批難する前に なぜ 被災している人々の 無事を祈らないのでしょう。なぜ この戦いの 早期終息を祈らないのでしょう。
 我々 日本人は 誰しもが 無意識の内に 神道の教えを頂いております。皆様方には どうか 1日1度 交戦早期終息の祈りをお捧げ頂きながら 今月も お元気に そして春らしく 爽やかに お過ごしくださいます様 お祈り申し上げます。

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