今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

令和3年2月の講和 『悠久の風に乗る』

 最近 風の時代 という言葉を耳にします。物質文化中心の地の時代から 精神文化中心の風の時代に クロスオーバーしたという意味だそうです。また 西洋文明が崩壊し 東洋文明が台頭していくとも言われます。ちょうど 今がその転換の時代だそうです。
 しかし 時代の波に乗るとよく申しますが その波を起こすのは風であることに 気づいていないことが 残念でなりません。また 時を動かすこの風にも 大きく2つの風があることにも 大方の方は気づいてないように 感じます。
 1つは身近に感じる風。もう1つは 太古より流れ続いている風。 この2つの風によって 時は 流れ続けているのです。そして遥か悠久の太古より流れ続いている風こそが 森羅万象に神さまのご存在を感じながら 先人の生きる智恵として 受け継ぎ 守り伝えられてきた やまと心であります。
 つまり 森羅万象に対する畏怖と先人に対する感謝なしには 風の時代の風には 乗れるはずもないのです。先ずは 悠久の昔から流れ続いている 風を お感じください。

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