今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

令和四年 龍田大社例大祭 併せ 新型コロナウイルス早期収束安泰協心並び
ロシア・ウクライナ早期停戦祈願祭 宮司挨拶

先ず以て、聖寿の万歳を寿ぎ奉り、皇室の御安泰と我が国は元より 地球そして
惟神大宇宙の安寧を お祈り申し上げます。
 本日ここに、龍田大社例大祭 併せ 新型コロナウイルス早期収束安泰協心並びロシア・ウクライナ早期停戦祈願祭にあたり、ご来賓各位をお迎えし、多数の皆様方ご参列の元、厳粛且つ盛大裡のうちに祭典を斎行致し、本日ご参列の皆様方は元より、世界中の多くの皆様方と共に、コロナ早期収束協心とロシア・ウクライナ早期停戦の祈り合わせをでき得ました事は、大神様のご加護は元より、皆様方の篤き敬神の念によるものと、深く感謝申し上げますと同時に、春・夏・秋の当社三大大祭を清き水の流れる如くに斎行するためには、欠くべからざる、岩瀬の杜の瀧祭を昨日地元高山地区自治会の皆様方のお力添えを頂き、無事斎行出来ました事、この場にて重ねて厚くお礼申し上げます。
 私ども神主の務めは、いつの世にあっても、唯々天下泰平の祈りを捧げ続ける事であります。
それは、祈りの結果を意識するものではなく、周りの評価に翻弄されるものでもなく、ただ只管に祈り続けることのみが天命であります。当社では、天下泰平の天下とは、人間・日本を限定したものではなく、地球・大宇宙つまり森羅万象と考えております。 なぜならば、当社ご祭神は、気の流れを司り給う風の神様であります。人を含めた森羅万象すべてには、陰陽の気の流れがございます。そしてこの気の流れは、陰陽澱みなくバランスよく巡れば、災いは起こらないと、太古より考えられて参りました。
 今年の風の言霊は、祈りであります。古来日本人は、偽りのない真の心から発せられる言葉を通じ、神々を祭り、祈り・感謝を捧げて参りました。その祈りには、個ではなく、この世が平和でありますようにとの、公の幸せを願う心がこめられています。 コロナ流行を体感したからこそ、戦争が立ち起こっているからこそ、祈りの尊さを実感できる本年。
 皆様方には、日々の感謝と一日一度、天下泰平の祈り合わせに、何卒お心寄せ賜ります様懇願申し上げますと共に、風の神さまをしかとお感じ頂きながら、今年も、より一層お元気に心豊かな一年をお過ごしくださいます様お祈り申し上げまして、お礼のご挨拶といたします。

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