今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成30年10月 『素直になって 収穫を』

まずもってこの度の台風24号にて被災されました多くの皆様方には 心からお見舞い申し上げます。
さておかげ様で境内は 大神様のご加護はもとより 近くまた 遠くから龍田の お社がご安泰であるようにという沢山の篤き心の皆様方のお祈りが通じまして 無事ご安泰にこの月次祭 迎えさせていただき ただ今無事に修めさせて頂きましたことは まことにありがたいことでございます。
日本の国は 昔から自然の恩恵を存分にうけて 今日に至っております。
いわば自然“恩恵”大国 日本ということができるわけでありますが 物事には陰と陽 つまり表と裏がございます。
恩恵をうけるということは逆にいいますと 災害もうけるという事でございまして 自然“災害”大国 日本であるということもできるわけであります。
今年は特に自然の災害が多発いたしております。
これは以前にも申し上げましたように わたくしどもには先祖から頂いてきた智恵というものがございます。智恵のなかには 自然災害の大難を小難に逃れさせて頂くいう術も隠されておるわけでありまして その智恵をもって最新の技術 情報文化をあてはめたときに 前回の台風に対する日本のあちこちの防災対策はこれまでに比べ 早め早めに立てられ すばらしい進歩があったと感じます時 かようにして先人が残してくださったものを 時代に合わないとなおざりにするのではなくこれを精一杯使いながら 素直に感謝するということがいかに大切なのかと思う訳でございます。
当社の大神様は気をつかさどる神様でありますので とくに素直な気というものを尊ばれます。
『すなお』というのは すこやかに なごやかなる たましい と解釈できます から つまり健やかで和やかな魂という状態 これが素直でございます。
人は素直になりますと 色んなこと 沢山のことに すぐ気づくことができる訳でありまして 気付いたらまた素直な心で改善をするということが その人その人の人生における収穫を積み重ねていくということにつながります。
今月はそういう意味で当社でも 一年の収穫の時機 いわゆる神様にありがとう という秋祭を行う予定になってございます。
どうか皆様方には 十月の当社の秋祭りに こぞってお参りを頂きまして 今年一年のお礼をしっかりと神様にお伝えいただき 年内もうあと十月・十一月・十二月 3か月となりました。
今年の風の言霊は一和でございます。人知れず和やかな心で 皆とともに心をあわせていくという意味合いでございますが この目標もあわせてこの3か月 実践して頂きますならば 風の大神様の 更なるご加護を賜るものと存じます。
今月は普段よりも 何においても 感謝ということを心の片隅にお留め置き頂きながら お元気にお過ごしをいただけますようお祈りを申し上げます。

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