今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

令和3年3月の講和 『歩むべき道』

 コロナウイルスといわれて 早1年余 ではございますが 境内の桜のつぼみも 大きく膨らんで参りました。森羅万象は 季節 季節に 当たり前のことが 当たり前の如くに営まれております。このような中から 生まれて参りましたのが 神道であります。世界の宗教には 大方 「教」という文字が付いておりますが 神道には 『道』という文字が付いております。
 神代の時代 神さま方の営みをそのまま戴きながら 日常生活に生かしつつ 後世に伝え 歩んで行く道が 神道であります。言い換えれば 日本人が 歩むべき道こそが 神道であり 世界中で唱えられている宗教の概念の枠には 納まりきれないのであります。
 季節 季節 日日 神さまを感じながら 当たり前の日常を ありがたく 当たり前として受け取りながら 当たり前の如く次の世代へ 伝えてこられたからこそ 今日 日常を私どもが 当たり前に過ごさせて頂けるのであります。昨年は特に 当たり前の日常がどれほど ありがたいものかを 身に染みて 感じさせて頂けました。
 ワクチンもできて参りましたが 今一度気を引き締めて 1日も早く 当たり前の日常を過ごせるよう 祈り 願いながら お元気にお過ごしくださいます様 心から 念じ居ります。

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