今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成31年4月の講話 『 元号 』

 今上陛下におかせられましては 4月30日を以って 御譲位遊ばされます。
 「地平かに天成る」平成の御代に御即位より 30年の年月 常に 国民と共にお歩み遊ばされ 思いやり深い慈しみの御心を 国民は元より 広く内外にまでお寄せ賜りましたことに 深く感謝の真をお捧げ申し上げますと共に 御譲位にかかる 諸儀式の御安泰を 只々 お祈り申し上げるばかりでございます。
 本日 お昼には 新しい元号が 発表されます。この元号は 日本固有の真に大切な文化であります。天皇陛下を中心に 国民がその時代を共に生き 我が国が一つであるという 深い意味が込められているのが 元号なのです。
 キリスト教に由来する西暦が 我が国でも使われるようになったのは 明治時代からであり 特に日本の戦後の教育は、百年先を見据え 本来の日本の誇りと大切な心を教えてはならない つまり日本の国体・国がらを崩壊させるためのものでありまして それは百年という間に皆が気づかないように ジワジワとしくまれたのであります。そして、西暦主導がその要因の1つと言っても過言ではないと存じます。
 5月1日には皇太子殿下が御即位遊ばされ 御代替わりとともに改元されます。来年には オリンピックも開催されます。海外の方々との交流も一層深まる中 このような時にこそ 自国の文化を理解し 伝統的な行事や制度を大切にする心を 育まなければなりません。
 愈々 春の到来。ハルとは 葉っぱが芽吹いて グングン伸びていく様を表し 陽の気を感じさせる大和言葉です。陽の気を 存分に体しながら 只今申し上げました 固い決意を以って 当社では 今年一年 諸祭儀を斎行して参る所存でございますゆえ 皆様方には 龍田の大神さまのご加護の元 何卒 温かいご理解の上 諸祭儀に ご参列賜ります様お願い申し上げます。

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