今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成31年3月 何でも 半分こ

 本日より いよいよ お水取りが始まり 境内が少しずつ春めいてまいりました。各種学校では 卒業の時期を迎え この春ご卒業の皆様方には 心からお慶び申し上げます。
 一昨日 当社とご縁の深い 地元 ハートランドしぎさん看護専門学校の まさに今日ご卒業される34名の学生の皆さんが 感謝の心で拝殿と周辺瑞垣のふきそうじをご奉仕くださいました。皆さんは 非常に仲間意識が高く ベテラン神主が二人がかりで1時間はかかる拝殿のふきそうじを ものの15分程でピカピカにふき終えられました。喜ばしく ありがたいことであります。
 仲間の「な」は和やか・調和を表し 「か」は風・神を表し 「ま」は 時空間を表します。つまり 『なかま』とは 心を合わせて時空間を共有するという意味です。では 心を合わせるとは そこに居合わせる人々が目の前の事に対して 精一杯 心と力を尽くすということであります。
 仲間意識は 元来 日本の国柄であり 1つのことを共有して 1つのことに取り組み その成果を平等に分けるものでありまして 幼少期などは 何でも 『半分こ』などと 教え育てられたものです。1つのことを 共に喜び 共に悲しみ 何でも共に分かち合う 『半分こ』の精神。今一度 皆様方には この精神に立ち返って頂き 今月も どうぞ お元気にお過ごしください。

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