今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成31年 己亥歳(つちのといのとし) 風の言霊 『 仁慈(じんじ) 』

 先ず以て 天皇陛下皇后陛下 ご即位30年の佳節を寿ぎ奉り 皇室の弥栄と 国家の隆昌 そして地球の安泰と惟神大宇宙の平和を お祈り申し上げます。
 新年 おめでとうございます。
 自然力のすごさを感じさせて頂いた昨年、そのような中で、今年の風の言霊は、 心深くいつくしみ、思いやるという意味の『仁慈』とさせて頂きました。
仁慈の精神は、常に大自然との共生、つまり日常八百万の神様のご存在ご守護を 感じながら、ご歴代天皇様が、代々受け継がれ、守り、そして伝えてこられた 我が国の精神であり、大自然の恩恵に生かされてゐるという、日本人の心であります。仁慈の心で然和(さわ)なるご生活、これだけで世の中は、安泰になります。人はすなわち力であり、この力が、家をつくり・街をつくり・国をつくります。一人の力は小さくとも、これが合わさり積みあがればとても大きな力となります。大きな力はやがて地球から、大宇宙へとつながり、平和へと導いてくれます。
今、当社が目指しているのは、大宇宙の平和であります。
 さて今年は、己亥歳です。暦の上でつちのとは、己の字を用います。己は万物を優しく育てる土を表します。一方の亥は、核の意で万物が次の代の種となるという意味があります。今年は御代替わりの年、大昔から伝わる日本の心を大切に守りながら、新しい時代にふさわしい仁慈の心をお持ちになり、風の大神様のご加護を 愈々頂かれ、心豊かな1年をお過ごし下さいます様、心からお祈り申し上げます。

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