今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成30年5月 『神力の気節にこそ一念』

 境内はまばゆいばかりの新緑です。新緑は神力であると 以前にも申しておりますが 春の土用もほどなく明け 立夏を迎えます。
 陰陽道では 春夏秋冬つまり 季節(時間)を 方位( 空間 )にも置き換えます。冬は子で北 春は卯で東 夏は午で南 秋は酉で西です。
 春の土用は4月辰の方位から5月巳の方位に移り変わり ちょうどその中間を 巽と申しまして 一年で最も前進するエネルギーに満ち溢れる時期となります。季節は「気節」であり春夏秋冬それぞれ独特の気が流れるのであります。その移り変わりに素直に応じそれを享受しているのが森羅万象なのです。
 人は自身の魂成長のために人生を歩みます。その日 その時 その瞬間目の前にあることにこそ 生きる意味を見出だすべきであります。一念発起の一念と言う言葉は今その瞬間に 心を尽くすということです。
 神力溢れるこの時期だからこそ 過去の後悔 執着を打ち捨て 未来の不安をも 捨て去りその日・その時・その瞬間に一念を込めて然和なる日々をお過ごしくださいますれば 気の守り神であります龍田の大神さまは 更なる ご加護を垂れ給うこと間違いございません。どうか 今月は特に はつらつとお元気で!

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