今月の講話(毎月1日 月次祭後の宮司講話です)

平成28年12月の講話 『みちくさ』

 皆様方には 毎月1日 15日の月次祭に 1年間お参りを続けて頂き 大神さまも さぞお喜びのことと存じ上げます。
 日々のお過ごし方のご参考にと 大神さまから頂いたお言葉を昨年から 風の言霊と題して掲げて参りました。人は この世に生を享け それぞれ一生を通じてお役目があり そのお役目により 歩まれる道がございます。その定められた道を まっすぐにお歩き頂くようにと 昨年は「一途」。そして どんな時も 前を向いてお歩き頂くようにと 本年は「一歩」と題しました。
子供の頃 学校の帰り道には 誰しもみちくさをした経験が おありだと思います。小さい頃は どんな事にも好奇心のままに 何かを見つけては そこに心を注いで新たな気づきや体感をしたもので やがて大人へと成長していく中で 過去の多くの気づきや体感は 生活の知恵として活かされるのです。
 大人になってからも まわり道をしたと 承ることもございます。これとて お役目を果たすために 必要なことを気づかせて頂けるわけで そこに心を注ぐことが肝要になります。つまり 一途な道を 一歩ずつ歩み続ける時に 最も大切なことは 心構えであります。日々の生活のどんな些細な事柄も 心を注いで取り組むことが 大事なのです。
 そこで 来年の風の言霊は『一心』という言葉を 大神さまより頂いております。一心の日々の積み重ねがひと月となり その積み重ねが一年となります。更にそんな年年の積み重ねが 一生となるのです。
明年 皆様方には 一途な道を一歩ずつ その時その時を一心にお過ごし下さいますよう お祈り申し上げます。

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